Daily Archives: 2011年1月17日

              真竹の見分け方 → 節が2本筋 

               孟宗竹の見分け方 → 節が1本筋

 

先日の交野里山ゆうゆう会の活動について、少しずつご紹介していきます。先日行いました活動は放置竹林の保全です。具体的には、放置されて鬱蒼と密生している竹を間伐(必要でないものを伐採する)あるいは皆伐(すべて伐採する)します。目的は、そこに本来自生する植物の植生を取り戻すためで、日光が十分差し込む様に整備します。場合によっては、つつじや桜、ブナなどを植林することもあります。竹は他の植物に比べて成長力が強く、ピークの時は1日で1メートル以上成長する事があります。その為、密生すると他の植物を駆逐するばかりか、小動物のすみかが無くなったり、近くにある民家の中に竹が侵入する(タケノコが生える)被害が出たりすることもあります。竹の地下茎は地面を広く覆う様に伸びる事から割と崖崩れには強いが、逆に根が浅いため、強風で倒れたり、表層の地滑りには弱い事があります。事実、放置竹林による地すべりが、あちこちに見られます。また、竹は1年で数メートル成長するため、一度伐採などで手をつけると最低3年は毎年伐採を続けて行わなければ、竹林の成長を止める事が出来ません。その為、竹林の整備保全は、長期戦になります。伐採した竹は、里山内にあります窯で焼き、竹酢液や竹炭としても利用するほか、林道整備の柵などに利用したりします。